海はねてまて(果報は寝て待て、海も寝て待て)

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コミュニケーション 2012年05月07日

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と、いっても水中で仲間ダイバーに使う、ハンドシグナルやタンクバンカーの事ではなく、僕達ダイバーと水中生物達との関係についての事です。普段水中で暮らすことの無い我々人間族は、陸上の動生物と比べると、水中動生物とのコミュニケーションの方が はるかに難しい事に気付きます。


犬や猫などはかなり人間と密接な関係にありますよね。人間は外敵から食料や身を守る為に犬と共に生活したと言われています。猫はやはりネズミ捕りの為に必要だったんでしょうね~。いや三味線か?現に今の僕の家では、猫がいらっしゃいます。ご飯はあげているのですが、たまにネズミやトカゲなど捕まえて、誇らしげに遊んで&食しております。


人間は彼等に食料を提供し、彼らは人間でカバー出来ない能力を提供する。なので、今現在でも彼等と上手く付き合っていられるのでしょう。最近は家族同様の扱いをされている動物もいますよね。犬猫に限らず。


では水中はというと、まあ、イルカやクジラなどの哺乳類とのコミュニケーションは、色々進んでいるみたいですが、彼等からの要求と言うのは、あまり無いような感じです。プールに閉じ込めていればエサの要求などはもちろんあると思いますが。水槽で飼っている魚達などは、人間のメンタルな部分を助けてくれているのでしょう。もちろんエサをあげているでしょうし。


ダイビングしていると、色々な水中生物を目にする事になります。スズキの仲間、サメやエイの仲間、ウツボの仲間、フグの仲間などなど。どの水中生物も、陸上の生物と同じで、人間を見れば逃げるものもいれば、近寄ってくるモノもあります。まああたりまえです。しかし。ここでエサをあげるとどうなるでしょうか?


よくシュノーケルのツアーなどでパンなどをあげている光景を目にしますが、あげた瞬間水面は、ピラニアように魚の群れで覆い尽くされることになります。そのうちエサをあげなくても、船が近づいてきただけで魚が集まるようになります。


ダイビングで、ウツボにエサをあげている人もいる様です。毎回あげていると、ダイバーに寄って来てエサをねだるらしいです。この光景が、「人間に慣れているウツボ」という表現で使われるようになります。


結果的に何が言いたいかというと、ボチボチ人間族は、自分達を取り巻いている自然環境というものを選択しないといけないのではないか?何を選択するかというと、自然というものは、何を持って自然というのか?人間と言うのは、自然と接する時に何を大事にしなければいけないのか?ということです。


時代も変われば、考え方も環境も変わると思いますので、今の現状の何が良いのか悪いのか?と言う事ではなくて、なにか指針を決めなければ、この情報あふれる現代において、きっと色々な場所で矛盾が発生するはずです。


僕はダイバーさんの心がけとして、こういうことをよく言います。


水中生物達を、出来るだけ、


「触らない」 「追いかけない」 「驚かさない」 です。


この簡単な3つだけでも、守るのが難しいみたいなので、ダイビングと言う物は本当に深いものだと思います。場所によってはスピアで魚を付いて食べてしまっても良い国だって有ります。


僕は言いたいです。


魚捕りたい人は、ダイビングでなくて釣りしても良いし、もっと捕りたい人は漁師になってくれと。。。もしくは魚屋でちゃんと買いましょう!無人島で暮らしているわけではないし、社会で暮らしているのだから、分業されているはずだし。と、こんな事考えていると、ダイビングの目指すべき道と言うのも、見えやすくなるのではないかと思う今日この頃です。

 


seaforest - HIRO

 


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のび太 (2012-05-10 21:07)
うっ・・・すいません・・・。たまに指示棒でカサゴを見やすい位置に動かしています・・・。


HIRO (2012-05-10 21:36)
のびちゃん。えええー!マジで!