イヌイット 2012年05月17日
ダイビングとは直接関係ないのですが、自然と人間と言うテーマで考えると、ありかな?と思い、書いてみました。
こんな本を読みました。カナダ=エスキモー 著 本田 勝一
最近エスキモーと言う名称は差別用語らしいので。イヌイットと言っているらしいですが、本の名前なので勘弁して下さい。
まだ謎多き頃のこの地域にたったの2人で赴き、現地で一緒に生活しながらルポルタージュを完成させたらしいのですが、白人の侵入によって徐々にこの地域の人々の生活様式が変わっていき、そして、自然動物達も変化していった様子が分かります。
エスキモーと言うのは、知っている人も多いと思いますが、アメリカ先住民、インディアンのクリー族がつけたあだ名で、「生肉を喰う連中」の意味みたいです。イヌイットと言うのは現地では通じないらしく、本人達はエスキモーで良いみたいです。
イヌイットと言うのは、単純に「人々」と言う意味らしいです。通じるように言うには、「イニュイ」と発音すると良いみたいです。本来は、アザラシ、セイウチ、カリブー、ホッキョクグマ、キツネなどを狩猟して、料理することなく生のまま食べて生活していたみたいです。
生肉は壊血病にならない効果があるらしく、ビタミンの取れないこの地域ではかなり有効らしいです。結果、多くの白人探検隊がこの壊血病で最初苦しんだみたいです。
こんな感じの暮らしで自然の摂理が保たれていたのに、白人の持ち込んだ、猟銃や船のエンジンで狩猟方法も変わり、なおかつ、銃の玉やガソリンを買うために、海獣たちを食料目的ではなく、毛皮を白人に売る為の商品として、捕らえるようになっていったと言う事です。おまけにカナダ政府は、彼等の教育として英語を植えつけようとしたみたいです。どっちかというと、種族の言葉を確立してあげるべき所を。。。
こんな本を読んでいると、自然が自然であるためには、そして、人間が人間である為には何が必要なのか?今の現代社会でも、このようなテーマは絶対にはずせないものだと思います。
皆さんならどう思いますか?
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