ダイビングと月・・・どうやら「月」のおかげです 2010年07月11日
南国といえば真っ赤に燃える太陽ですが、やさしく夜空を照らしてくれる月の明かりの方が好きという方も多いはずです。 この月ですが、地球の付き人とうような感じですよね。しかし、この方のおかげで、地球はもちろん、人類はもちろん、そして、ダイビングの楽しさまで、全てにおいて影響を及ぼしているらしいです。
月は地球を約27日周期で周っています。地球は約1年で太陽を周っています。それぞれ、引き寄せる力と離れていく力のバランスが取れて、 今の状態を保っているみたいです。しかし、正確には月は毎年3.28センチづつ地球から離れてるらしいです。一方地球は、太陽にドンドン近づいているみたいです。45億年後には太陽に落ちてしまうといっています!恐ろしい話ですが、この頃には人類もいないので心配ご無用です。
この3者の絶妙なバランスの中で生まれてくるのが、ダイビングでは非常に重要な、海の潮汐です。太陽よりも月の方がはるかに責任重大です。潮汐は、月と向き合う場所と反対側とが海水を持ち上げられます。ここで疑問ですが、なぜ反対側も持ち上げられるのか?普通で考えれば、月の方側だけで良いはずですが。。。
これは、地球の遠心力が関係してるみたいです。驚くことに、地球は、地球自身の中心を軸にして周ってないのです。月のおかげで、地球の中心より数千キロ離れた場所を軸にしてるらしいです。このせいで、地球はクルクル周っているというより、ふらふらと千鳥足のように横揺れしながら周っていて、この遠心力が原因で、反対側にも海の盛り上がりができるらしいです。
実はこの盛り上がりのおかげで、地球は自転速度を毎年0.002秒づつ遅らされているらしく、20億年後には、1日はなんと!960時間になっているということです、これだけ時間があれば、「弾丸トラベラー」も楽チンですね〜♪というか、1日何時間労働になるのか怖いですね〜。
話はそれましたが、この潮汐というものがなければ、海の多様性もなく、海から陸に生物が上がる事も無かったのでは ないかと言う話があります。現在、生命は海底の熱噴出孔から生まれたのが定説ですが、ここから生物が発展していく為には、海水が絶えず混ぜ合わされることが必要だとしています。そして、海岸からミネラルが洗い出される必要もあったと。すなわち、潮汐が必要だったということです。
そして、様々な生物達の進化の実験が繰り返され、現在の様に多様な生物たちが住む地球となっています。ダイビングをして、色々な生き物達と出会えるのも、この潮汐のおかげであり、この潮汐を作り出している「月」のおかげだということですね。もし本当に月がない場合は、地球の環境もまったく違ったものになり、生物たちの様子はまったく違ったものになっていたことでしょう。
月のない地球では、時速数百キロの風が吹き、高く成長するものもなく、人類は6本か8本の強力な爪が付いた姿になっていると言うことです。クモみたいな感じでしょうか?想像つきませんね〜。手?足?が8本もあったら、いっぺんに色々なことが出来て便利かも知れませんが、僕的には勘弁して欲しいですね。
参考文献 − 知られざる宇宙(フランク・シェッツィング)
seaforest - HIRO
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タケナミ (2010-08-04 12:00)
「空と海」最高!!涙が出てきちゃうよ〜!
HIRO (2010-08-04 12:56)
>タケナミさんへ
見て頂いて光栄です。有難うございます。
海も空も色々な顔があって面白いです。
どちらも一期一会という感じですね。
りょう (2010-09-26 14:19)
こんにちは
興味部かく拝読させて頂きました。
ダイビングの仕事をしていると、地球の神秘だったり、月や生物・・・
そして、宇宙も誕生の謎まで興味がわくのですね・・・
私たち人類ももとは、海から陸に上がった・・・
だから、再び海に帰ると不思議な気持ちになったり・・・
哲学的な感覚に目覚めるのですかね??
また、いろいろ教えて下さい。
HIRO (2010-09-27 19:55)
りょうさんへ
コメント有難うございました。ダイビングは本当に不思議なものです。海の環境や生物などにも勿論興味がわくのですが、これらを支えているシステムにも興味がわいちゃいます。普段陸上に住んでいると、特に都会に住んでいると、生き物と出会う機会は少ないと思いますが、海に潜ると多種多様の不思議な生物達と出会えてしまいます。そうしますと、地球は人間だけのものでもないですし、人間だけでは生存出来ないのだな〜とつくづく考えさせられてしまうのです。もっと枠を広げるとライフスタイルにまで影響を及ぼすような気がします。ちょっと行き過ぎですかね〜?これからも是非このブログをよろしくお願い致します。