海はねてまて(果報は寝て待て、海も寝て待て)

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ウェルカム、ウナギの世界・・・ウナギのあれこれ話 2007年05月31日

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ウナギ食べたいな〜なんて思っている今日この頃ですが、最近日本では、ウナギ問題が発生していて、これからまた値段が上がりそうな気配ですね。困ったものです。


知っている方も多いと思いますが、ウナギはかなり大周遊する魚です。今まで日本のウナギの産卵場所は分かっていませんでした。が、去年の調査で北大西洋マリアナ海溝の海山辺りだということが分かったみたいです。


ウナギさんは、むちゃくちゃ泳ぎまくっていますね。淡水では卵を絶対に産まないらしいので、海に行って産むのですがちょっと遠すぎますね?


深海で生まれた子魚は1年がかりで変態しつつ、海流に乗って日本の河川に辿り着きます。これを育てた養殖ものは体色が青く丸く肥えて脂のりも天然モノより味が良いそうです。


天然モノには、頭の小さい狭頭型で体色の青い、アオやホシ、という品種の最高級品があり、一方アカ、という頭の大きい広頭型で、黒褐色のやせて味が劣るものもあるという話です。


ウナギは若いうちは雌雄同体で、環境によって雌雄が分化し、オスはアオ型、メスはアカ型に体色が変わるそうです。ウナギは臭いの強いエサを求め、その臭覚は陸上動物のイヌに匹敵するらしいので、警察犬ならぬ警察ウナギも出来るかもしれませんね?


結核の特効薬とも言われ、ビタミンAは牛肉の百倍、夏バテ防止の為に古くから食べられていました。しかし、ウナギの血は有毒であり、目に入ると結膜炎、傷口に付くと赤くはれて痒くなります。ただし、熱にあうとこの毒は分解するので、蒲焼などは安心して食べる事が出来ます。


土用の丑の日になぜウナギ?】


この言葉良く聞きますよね?平賀源内などの説が有名ですが、こちらが本当では?という話です。


あるウナギ屋が殿様に大量の蒲焼の注文を受けたのですが、1日ではとても作れないので、土用の子の日、丑の日、寅の日に分けて土ガメに入れて密封して、日付を書いておいたそうです。(もちろん冷蔵庫はありません)そして、納品の日に封を開けると、丑の日のモノだけ悪くなってなかったということです。


【名前の由来】


いろいろあるみたいですが、幾つかご紹介したいと思います。


○ ウナギは体が長いので、これを(ナガ)と呼んでいたものが、転じてムナギ、またウナギになった。


○ 胸が黄色(ムナギ)


○ 家屋の「棟木(ムナギ)」のように丸くて細ながい。


○ 調理の時に胸から開く「ムナビラキ」、などなど


千葉県では、「カヨコ」と呼ばれているそうです。(人の名前みたいです)
関西ではマムシと呼ばれているそうで、「鰻飯(マンメシ)」がなまりマムシになったとか、ヘビとは関係ないみたいですね。


ウナギは、縄文時代から食べられていたそうですが、日本では、洪水をせき止めた神様と奉る所もあったり、宮城県のある地域では丑年と寅年の人はウナギを食べてはいけないという信仰もあったらしいです。丑年と寅年生まれの人の守り本尊は虚空蔵菩薩であり、ウナギは虚空蔵菩薩の化身と信じられていたみたいです。


皆さん、ウナギを食べる前に感謝を忘れないようにして下さいね♪

 

 

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本日のツッコミ(全8件) [ツッコミを入れる]


せいじだ (2007-07-24 14:09)
うなぎに感謝してます。
世界をまたに掛けるうなぎにびっくり。
すっぽんもすごいけどうなぎもすごい。今度はすっぽんのレクチャーお願いします。


HIRO (2007-07-26 00:56)
せいじださんへ
スッポンですかー。タイにも居るみたいでっせ!この世に生を受けてから、未だにスッポンは食べた事ないです。今度捕まえてみようかな〜?


なつみ (2009-07-18 18:44)
宮城県のある地域」にある虚空蔵尊に毎年初詣に行っている丑年です^^母から鰻食べちゃダメと言われています!苦手なのでいいんですけどね。
牛肉は食べてもいいのかな?と最近疑問に思っています(笑)


HIRO (2009-07-19 19:28)
なつみさんへ
コメント有難うございましたー!おおお〜、なんと!なつみさんはウナギの化身が守り本尊でしたか〜。やはり今でも伝統は受け継がれていたんですね〜。感動です。なつみさん、ウナギ苦手で良かったですね〜。僕も小さい頃から言われていたらきっとそうしたと思いますよ。なつみさん家では、その他にも守らなければいけないこととかありますか?※さすがに牛肉はいいんじゃないですかね。美味しく食べちゃいましょ♪(笑)


なつみ (2009-07-21 20:55)
牛肉はこれまで通り美味しくいただくことにします^^

守らなくちゃいけないこと・・・田舎なので迷信的なものが多いです。
今思いつくのは・・・上の歯が抜けたら縁の下へ、下の歯が抜けたら屋根に向かって投げ捨てる。(理由は分かりません^^;次に良い歯が生えるようにだったかな)
夜に爪を切ると親の死に目に会えない。(夜爪→よづめ→世詰め 自分の方が親より先にこの世を去るから親不孝)
新しく靴を履くときは靴の底につばを吐くと事故に遭わない。
朝に見る蜘蛛は神様だから殺しちゃいけない。
お葬式で涙が出たとき服の中に涙を入れてはいけない。(←もう意味が分からない(笑))

書き出してみると気持ち悪いですね〜(-.-)けど、24年間ずーっとやってきているので今更やめられないんです><
地方にはごろごろこんなのが転がってるはずですよ!


HIRO (2009-07-25 13:05)
なつみさんへ
またまたコメント有難うございます。<(_ _)>へーへーへー。靴の話とお葬式の話は初耳です。僕も朝蜘蛛は絶対に殺しませんね。まあ、基本的にいろいろと殺しませんけど。爪も夜切らないですね〜。しかし、こういう言い伝えって、どういう経緯で出来たのか本当に不思議ですよね〜。でも侮れないところが、またまた不思議です。日本は数字も不思議です。めでたい時には奇数、不幸な時には偶数で祝儀やお布施などしますよね〜。???


なつみ (2009-07-27 21:24)
言い伝えは不思議ですね〜。ま、火の無いところに煙は立たないので、実際そうだったとか!?人間のとてつもない空想(エイリアンや神話に登場する動物とか)は前世で見ていたから出来るという話を耳にしたことがあります。うさんくさいけどなんだか妙に納得しました(笑)

奇数や偶数は仏教からなんでしょうかね。結婚式には割り切れない数でご祝儀ですね!そういえば仏壇に線香上げるときや○回忌は奇数ですねぇ。
調べてみると面白そう!というか色々な説がありそうですね〜


HIRO (2009-07-29 20:49)
最近では、いろいろな不思議なことが科学などで解明されてしまっていて、昔の人よりも想像力の面では、寂しい感じでしょうね。何か人間の力の及ばないものに頼ると言うのは、良い場合も悪い場合(生贄など)もありますが、現代社会には少し取り入れた方が良い気がします。余談ですが、タイでは船の出港の際、9本のお線香を焚いてから船出します。これは中国の言い伝えからだと思うのですが、海に住む九頭竜の神様から来ているものと思われます。その他、曜日によって色が決められていて、例えば黄色は月曜日の色なのですが、タイの国王様は誕生日が月曜日なので、月曜日は黄色のシャツを着ている人がかなり多くいます。僕自身は生まれ年が不動明王なので、いつも首には不動明王がぶら下がっております(笑)。いや〜いろいろ面白いですね♪