海はねてまて(果報は寝て待て、海も寝て待て)

ご訪問ありがとうございます。このブログは、2006年から2016年まで、プーケットでダイブクルーズ専門ガイドの会社として活動していた「seaforest」の海ブログです。タイ各地、ミャンマー、アンダマン諸島、ラジャンパットなどのダイブクルーズの写真やビデオ、海の雑学などを掲載しております。(ブログを移転した為、本当の掲載日はタイトルの日付が正しいです)

シミランクルーズ・・・マンタ三昧 2007年01月03日~01月07日

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お正月クルーズを終え、タプラム港でReally Wicked witch船に乗り換え、引き続きシミランクルーズへ出発。前回の透明度水温を思うと不安が有りつつも、朝起きて朝焼けを見ていると、そんな事は忘れ、コーヒーを飲みながら清々しいひと時を静かに味わってしまいます。心落ち着きますね〜。


チェックダイブは、“Anita’s reef”。水温は25度と相変わらず寒かったけど、透明度は少し回復した気がします。しかし、年明けクルーズで海の中はダイバーが多かったです。と2本目は、他の船の居ない“stone henge”#4に潜る事に。岩系の地形ポイント。潜行してすぐにブラックチップが2匹程ウロウロ。フューと飛行機の様に飛び去ったあのシルエットはトビエイ。大きな岩がゴロゴロと、山の上を飛ぶ様に流れに乗っていると、porcupine rayが泳いでたりとなかなかな大物ポイントでした。

 

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お昼を食べ、クイーンの別荘がある#4へ上陸。ここのガイドは、ビューポイントまでのガイドもしてくれます。道のりはジャングルの中を行く感じで、結構遠いけど、眺めは良く、一度は行って眺めておきたい景色ですよ。白い砂浜に海の色がとても美しいグラデーションです。

 

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3本目は#7の“east of eden”。その名のとおり、斜面にぎっしりとハードコーラルが群生し、大きな海うちわやソフトコーラルが密生した美しい根もあり、珊瑚礁の熱帯魚達が賑わう癒し系ポイント。楽園ですよ。今回はイソマグロの団体がしばらく側を回遊してくれました。小さなテーブルコーラルに住み着いているドクウツボの名前は“エマ”。なでても大丈夫らしい。。。程に人懐っこい。エマを仲良く探す2人。今日は留守中でしたね。

 

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ナイトダイブは、#5と#6の西側の湾内で。この船では“バラクーダベイ”と言っていました。1人は初めてのナイト!少し緊張していたはずなのに、オオアカヒヅメガニと大きな真っ赤なカニやモクズショイを見て興奮気味?楽しい事にこした事はない。見つける楽しさを満喫しているかの様。良かった。夜ご飯を食べながら、今日のダイブをつまみにビールで盛り上がり、明日の為に充電。おやすみなさい。


次の日の1本目は、“エレファントヘッドロック”。ここは有名で人気なポイントの一つ。遺跡を思わせる程の巨岩が点在し重なり合ったりしている。地形ポイント。今回はグレーリーフシャークが2匹。ちょっと遠い。早い。うっすらと見えますか?ピンクホイップレイ。ロウニンアジと大物も。スターリードラゴネット、ジョーフィッシュ、ムカデミノウミウシ、ゴーストパイプと小物も楽しめました。

 

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ゴーストは、10mの岩下にポツンと一つあるコーラルに付いていました。目立つ様な?でも見事な擬態色。目の前にしても解りづらそうでしたが、気づいてもらえて嬉しい。初見でしたね。

 

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やっぱりダイバーの多いポイントを嫌がるお客様のご要望とスタッフの意見も一致で、ボン島まで北上する事に。ここ最近はかなりの確率でマンタに遭遇できるウェストリッジ。さて今回は??シャキ〜ン♪シャキ〜ン♪かっこいい!!個体数は解りませんが、同時に2匹で並んで泳いでいたり。。。最初から最後までマンタさん今日は!と言うダイブでした。私も含め、みんなの笑顔が一段と素敵になっています。

 

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とマンタが出ているにも関わらず、ダイバーを避ける様にタチャイ島へ。途中、イルカが船と一緒に泳いだりして遊ぶ姿も見られた。タチャイに着き、今日の3本目だが、ピナクルは人がいっぱいな感じなので、タチャイ島北側ナショナルパークオフィスのある“コ・タチャイ・ビーチ”で潜った。美しい白い砂地が広がり、ついつい寝転がりたくなるほど。。。思いのほか流れが強く、回っているのか?とどんどん浅瀬の方へ、寄生虫を鼻飾りの様に頭に着けていたモヨウフグや若いゼブラウツボ、赤がひと際目立つトマトアネモネフィッシュなどなど。カスミアジとキツネフエフキの捕食も暴走族の様に連なって凄かった。

 

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ナイトは3本目の隣、ノースイーストリーフ。今付けた名前のようだ。タイ人の仕切るタイスタイルなこの船。適当の様に見えて、皆が皆、全て出来る感じ。コックが運転している事もあれば、潜らないキャプテンがダイブブリーフィングをしてみたり、実に素敵なコンビネーションで仕事をしているスタッフ達。キャプテンの面白いナイトブリーフィングが終わり、ワクワクしながらエントリー。そう、実は私初めての所。。。砂地に点在する根には、ウミウシやらエビ、カニが夜の祭りを楽しんでいるかの様に賑やか。ガンガゼの針に乗ってワイサワイサしているエビも発見。写真でわかります?大きすぎて、黒すぎてノーマルフラッシュ届かずで、写真はありませんが、暗闇で黒人が笑っているかの様に、カンムリブダイが歯を出しながら、薄気味悪く寝ていた。でかい!まじまじとこんな至近距離で見られるなんて感動。それにしても厳つい顔だ。

 

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波が心配だったけど、朝方、最北端のリチュリューロックへ移動を始めた。早速1本目。透明度は緑といった所だったけど、珊瑚がびっしりで擬態しているマクロ達でも楽しめるポイント。


オニカサゴの正面顔。わかります?タキシードの様なお洒落なウミウシ。じゃ〜ん。タイガーテイルシーホース。まだ若くて美しい黄色。撮影代を払いたくなる様なあどけない顔がたまらない。フラッシュ嫌いでしょ?

 

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風が強くなり、2本を潜って引き上げ。タチャイ島へ。先日のさらに北西よりにある、“koh tachai north point”では、緩やかな珊瑚礁をもぐり、岬は岩があり、#4のストーンヘンジに似ている。黄色が目立つウミウシ、ツムブリのご飯タイム、寝入るトラフザメ、ちょっと遠いけどバラクーダの群れもいました。

 

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明日はラストデイ。夕日を楽しみながら、このままコボンへ。到着した頃には、船もいっぱい。湾内の東端にアンカーで停船。ナイトでもマンタに会えないかなと密かに期待をしていた私。。。一度夜マンタも見てみたいですよね?今回も残念ながら×。。。お客さんは、モルジブスポンジスネイルを、世にも不思議そうに、ヘンテコな生き物だと、じっくり見入ってました。

 

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本日下船日と、朝焼けの中黄昏れていると、朝から、水面をマンタが泳いでいます。ほんとに、夜は何処に居るんでしょ??期待外さず!で、水中でもあちら〜、こちら〜マンタ〜!ありがとう!お客様も素敵な笑顔でしょ?

 

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ラストダイブは、タプラム港に向かう途中にある“ブンソンレック”。泥に近い砂地の沈船ポイントで、透明度が悪いのですが、魚影の濃さは凄い!今回は特にカマスの子供が邪魔で前に進めない感じです。他、キンセンフエダイjava rabbitfishの群れ、群れに突っ込むマテアジやイケカツオ、沈船には幾種のウツボカサゴウミウシが、わんさか!ついつい透明度の悪さを忘れてしまう。。。しかも若い個体が多く、まるで大学のキャンパスの様。魚達の見送りか?賑やかな締めでした。

 

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今回は、日本在住アメリカ人女性に、妖気なデンマーク人、無口なソ連人、イタヅラ好きそうなオーストラリア人の2人組、同国の女性も避けていた、コンプレインの多いイスラエルの男性などなど、多国籍に渡るメンバーで人間模様も有り、楽しいクルーズでした。そして我がチーム、寒さにも負けず、ダイビングもクルーズも楽しんで頂けた様。お疲れ様でした〜♪

 

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