海と森・・・海と森の関係 2006年05月20日
ダイビングをしていると、つくづく海の偉大さに驚かされます。海の中の生態系も不思議ですし、生き物自体の色や形など、私達が暮らしている陸上にはない様々なことを感じることが出来ます。
これ以外に、私達は人間以外の生き物などを知ることで(見ることで)、生物が生きて行くために、どのような方法をとっているのかを知ることが重要だと思っています。
他の世界を知り、自分の世界を考えてみる。
自然の中に住んでいる限り、自然のシステムを知らないと後々大変な事になります。難しく考えるのではなくて、「雨が降れば桶屋が儲かる」的な発想です。
雨が降る→山や森の木々達が水を蓄積する→陸をフィルターとして海に水が流れていく→水蒸気として空に行く→雨が降る。という自然の仕組はあらゆる場所で行われています。特に海に近い場所では、この仕組みをなるべく壊さないようにしないと、海そのものに多大な影響が出てきます。
例えば、海沿いの建築物や、海の近くでの木々の伐採などは水を蓄える事が出来ず、フィルターなしで海にそのまま水が流れていくような状態になります。当然、伐採後は建物が建つか、更地のまま。
この状態ですと、土砂などの入り混じった水がサンゴなどに多大な被害を及ぼします。サンゴに被害が出ると、サンゴに頼っている魚はほぼ生きて行けません。ほとんどが小さい生き物達ですが、これを餌にしている大きな生き物も住めなくなります。
最終的には人間は海の幸が手に入りにくくなるのです。
地球上に生まれた生物として、人間もバクテリアも魚も鳥も生物すべてが、ろいろな形で地球に適応して、生活しているのは間違いありません。
海を守るのには、森自体を守る事も非常に重要です。 だからって、木を一切切ってはいけない訳では有りません。どちらかというと、人間が手入れするべきだと思います。
皆さんのお近くの「海と森」はどんな状況になっていますか?
seaforest - HIRO
本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]
Mr.K (2006-05-21 09:28)
鎌倉なんかでは、緑地の保全をドイツのビオトープにならって、水と緑の回廊計画と言うのを作っています。もともと、里山は人間の手により維持管理されてきて、それによって人間と動植物との共生がはかられてきたのがいつの間にか、自然保護をする人は、自然のことだけ、経済活動をする人は利益面だけを見るようになってしまいました。鎌倉の山の中では、これから源氏ボタルと平家ボタルがみれるシーズンがやってきます。
HIRO (2006-05-21 23:23)
Mr Kさんへ - 貴重なコメント有難うございました。ビオトーブについての考え、僕は全く同感です。地球は人間だけが生きている場所とは違いますよね。色々な基準を作るのは大変なことだと思いますが、人間の利益は本当の所はどこにあるのか?ということを真剣に考えるべきなんだと思います。鎌倉ではまた違った形に展開しているみたいですが、上手くバランスが取れることを祈ります。タイではかなりこの分野は遅れています。昔よりもホタルは激減しております。早く鎌倉のようにホタルが見れる様にしたいです。まず地球を1つの生命体だと思う事も大切な様な気がします。まだまだ僕は勉強不足ですので、これからも、このようなコメントを頂けると非常に嬉しく思います。これからもよろしくお願い致します。
kiyoko (2006-05-31 14:24)
東京は最近雨が多いです。
入梅も近いかな?
そちらは雨季ですか?
インドネシアの地震も気になりますね。
HIRO (2006-05-31 15:54)
KIYOKOさんへ
コメント有難うございました。
こちらも雨期に突入したみたいですが、最近は少し落ち着いています。海は潜りに行けますよ!
インドネシア地震またありましたね。プーケットには影響は有りませんでしたが、最近の地球は活発ですよね。日本も地震が多いので、ちょっと心配ですね。